喘息・アレルギー・リウマチ・花粉症疾患情報

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喘息とアレルギー性鼻炎

2014年10月02日

後藤穣

喘息とアレルギー性鼻炎

喘息とアレルギー性鼻炎は、一見すると全く関係のない病気のように考えがちですが、実はそうではありません。別の言い方をすれば、鼻のことを上気道、肺のことを下気道というように呼ぶこともできます。"気道"とは空気の通り道のことで、大きく2つに分けられます。気道の上の部分が鼻、下が肺・気管支になるわけです。同じ働きをする気道ですから、構造が似ている部分も多くありますし、同じ原因でアレルギー反応を起こすことがあるわけです。この結果、アレルギー性鼻炎と喘息が合併する率は高いものになっています。特に小児期には、喘息と鼻炎を同時に治療しなければならない患者さんも多くいらっしゃいます。

ダニは、アレルギー性鼻炎の重要な抗原ですが、喘息でもアトピー型ではダニが主要な原因になっています。しかし花粉症の場合には、花粉の大きさによって肺まで到達しないものが多く、同じ原因で鼻炎も喘息も引き起こすことは多くありません。有名なスギ花粉も、肺に吸入される大きさ(直径)ではないので、肺まで吸い込まれて喘息を起こすことはありません。

アレルギー性鼻炎の治療は、第二世代抗ヒスタミン薬や抗ロイコトリエン薬、鼻噴霧用ステロイド薬が中心になりますが、喘息では気管支拡張薬、抗ロイコトリエン薬、吸入ステロイド薬、β刺激薬などが使われています。局所ステロイド薬や抗ロイコトリエン薬のように両方に使用する薬もありますし、β刺激薬や気管支拡張薬などは喘息だけで使用します。アレルギー疾患を唯一、治癒に導ける治療法として減感作療法(免疫療法)があります。減感作療法は、原因が同じならアレルギー性鼻炎でも喘息でも全く同様に治療を行っていて、鼻炎にも喘息にも効果がある治療法です。
海外の報告ではアレルギー性鼻炎の治療行うことが喘息の予防になると言われています。鼻炎の患者さんに減感作療法を行うと、将来あらたに喘息になりにくいという論文が最近発表され注目を集めています。