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高年齢発症の喘息について

2014年10月18日

森田寛

高年齢発症の喘息について

気管支喘息は幼小児期、思春期に発症することはもちろんですが、中高年になっても発症します。

高年齢になって起こる喘息も若年者の喘息と基本的には変わりませんが、いくつかの特徴があります。まず、第1にアレルギーが関与するタイプの喘息が少ないことがわかっています。第2に高齢者の喘息は喫煙などが原因で起こるCOPD(慢性閉塞性肺疾患)と区別しにくいことが挙げられます。また、喘息とCOPDが合併する例もかなりあります。第3に若年者の喘息と比較してより細い気管支が狭くなっている場合が多いとされています。

高齢者の喘息には以上のような特徴があり、また、高齢者では吸入操作がうまくできず、吸入薬の効果が少ない場合があるので、その治療法や治療における注意点は若年者の場合とは少し違ってきます。

まず、(1)COPDに著効を示す抗コリン薬が有効である場合が多いのでよく使用される、(2)吸入ステロイドを吸入する際にスペーサーという補助器を使用し、吸入効率を高めることが必要である場合が多い、(3)気管支拡張薬では経口薬や貼付薬が使いやすい、(4)喘息以外の病気で服薬している場合が多いので喘息の薬との相互作用に気をつける必要がある、などが高齢者の喘息の治療での留意点です。高齢者の喘息も若年者の喘息と同様に気管支の炎症を抑えることが重要です。