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スギ花粉症の舌下免疫療法について

2016年01月20日

後藤穣

スギ花粉症の舌下免疫療法

新橋アレルギー・リウマチクリニック
耳鼻科 後藤 穣

スギ花粉症の舌下免疫療法治療薬が2014年1月、製造販売承認されました。舌下免疫療法という治療は海外ではすでに実用化されていますが、本邦では全くの新しい治療法です。

これまでアレルゲン免疫療法(減感作療法)は、アレルゲンを少量から少しずつ増やしながら皮下注射する方法が用いられてきました。これは100年以上続く方法で、今も世界中で行われています。皮下免疫療法は注射による疼痛があることや定期的な通院が3~5年間必要なこと、さらに稀ながらアナフィラキシーショックがおきる可能性があるため、日本ではあまり普及していません。一方、舌下免疫療法は疼痛がなく、自宅で投与でき、全身性副反応発生が極めて少ないことから、簡便で安全な免疫療法として主にヨーロッパを中心に普及してきました。

舌下免疫療法は、舌下エキスを舌の下に2分間ためて飲み込む方法で治療します。365日毎日舌下投与することが必要な治療法で、スケジュール通り投与を続けないと効果が期待できません。また一般的な薬物療法のように効果がすぐに現れないことも特徴です。じっくり治療を継続できる人に向いた治療方法ということができるでしょう。

舌下免疫療法の副反応では、口唇の腫れや痒み、舌下粘膜の腫れや浮腫、口内炎が多く、悪心、下痢などの消化器症状も報告されていますが、アナフィラキシーショックが起こることは極めて稀です。

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