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慢性副鼻腔炎について

2018年07月18日

後藤 穣

新橋アレルギー・リウマチクリニック 耳鼻科 後藤 穣  

慢性副鼻腔炎

一般の方には蓄膿症(ちくのうしょう)という言い方のほうが分かりやすいかもしれません。鼻の構造はとても複雑で、外鼻孔(はなのあな)から上咽頭(鼻の一番奥)まで5-6センチの奥行きがあります。さらに副鼻腔という空洞が左右にいくつもあり、鼻の中は洞窟のように細い通路でつながっています。

副鼻腔炎はこの副鼻腔に炎症が起こり、治りにくくなった状態です。狭くて細い通路なので一度細菌感染が起きると長引いてしまいます。その結果、粘性の鼻汁が多くなったり、のどの流れ落ちる(後鼻漏)のが気になったりします。鼻汁がのどに流れると、副鼻腔炎によって咳が長引く原因になることもあります。重症になると鼻茸(鼻ポリープ)が出来て鼻詰まりがひどくなったり、においが分かりにくくなったりすることもあります(嗅覚障害)。

診断は副鼻腔X線検査を行い、どこにどの程度の炎症があるか(膿がたまっているか)判断します。大部分の方は適切な薬物療法を受けることによって治癒しますが、重症の方は手術療法が必要になります。また、最近好酸球性副鼻腔炎という病名が難病指定されました。これは、細菌感染によるものではなく、好酸球というアレルギーの時に増える細胞が原因だと考えられています。特徴として、気管支喘息に合併することが多く難治性です。初期の段階から嗅覚障害が伴うことが多いので、喘息のある患者様で鼻汁がのどに流れたり、においが分かりにくくなったという症状があれば、好酸球性副鼻腔炎の合併を考える必要もあります。